社会変革のための
プロジェクト

2026/08/28

子どもが「やらされる毎日」から、「やってみたい!」で動き出す未来へ

30年間の実践で見えてきた、一人ひとりの“探究心の火”を消さずに育てる方法




もし、朝起きた子どもが、

「今日はこれを調べてみたい!」

「昨日うまくいかなかったから、もう一回やってみる!」

「これって、どうなってるんだろう?」


そんな言葉を口にしながら、
目を輝かせて一日を始めるようになったとしたら。


大人に言われたから勉強するのではなく、

自分で問いを見つけ、
自分で選び、
夢中になり、
失敗して、
また挑戦する。


そして大人になったとき、

「自分は何をしたいのか」を自分で考え、
自分の人生を自分で動かしていける。


そんな子どもたちが日本中に増えていったら、
未来は大きく変わると思いませんか?



ところが今、

「学校に行きたくない」

「勉強したくない」

「何をしたいのか分からない」

そんな子どもたちがいます。


親も一生懸命。

先生も一生懸命。

みんな「子どものために」と考えている。


なのに、なぜ、
子どもの中にある元気や好奇心が
小さくなってしまうのでしょうか。


30年以上にわたり、
子どもや若者の主体性と探究心に向き合ってきた
炭谷俊樹さんは、

そこには、私たち大人が
一度立ち止まって考えるべきことがあると言います。


それは——

子どもには、本当に「やる気」がないのか?

という問いです。

 

実は、炭谷さん自身も「元気のない子ども」だった



今では長年にわたり、
子どもたちの探究心に火をつける教育に取り組んでいる炭谷さん。


しかし幼稚園から小学4年生までは、
学校でほとんど話すことができませんでした。


友達もいない。

人前でも話さない。

書くことも嫌い。

周囲から見れば、
とても消極的な子どもでした。


ところが小学5年生になると、

友達ができ、
授業中に発言するようになり、

ついには学級委員にまで選ばれます。


一体、何が起きたのでしょうか?


その理由を炭谷さんが知ったのは、
なんと約30年後でした。


小学5年生の担任だった先生と再会したとき、
当時のある取り組みの意味を知ったのです。


先生は、
クラス全員に毎日日記を書かせていました。


炭谷少年が、

「今日は何もなかった」

としか書かなくても、

「ちゃんと書きなさい」

とは言いません。


返ってきたのは、

「本当に何もないのかな?」

という優しい問いかけ。


しかも、それを一度ではなく、
毎日のように続けてくれていたのです。


炭谷さんが後に、

「どうして、そこまでしてくれたんですか?」

と尋ねると、

先生はこういう趣旨のことを答えました。


教育の基本は、一人ひとりを知ること。

でも、あなたのように話さない子は、それでは分からない。

だから書いてもらっていた。


先生は炭谷さんを
「しゃべらない子」として変えようとしたのではありません。

「この子は、どんな子なんだろう?」

と知ろうとした。


その関心が、

消えているように見えた炭谷少年の中の火を、
少しずつ燃やしていったのかもしれません。

 

子どもを「変える」前に、その子の見方を変えてみる



もし、

子どもが元気を失ったとき、

「もっと積極的になりなさい」

「ちゃんとしなさい」

と直すのではなく、

「この子は今、何を感じているんだろう?」

と見られる大人が増えたとしたら?


子どもの可能性は、
もっと違った形で伸び始めるかもしれません。


炭谷さんがそのことを強く実感した、
もう一つの出来事があります。


それが、
幼い娘さんとデンマークで暮らした経験でした。

 


娘さんはもともと、
あまり話さず、あまり動かないタイプ。


言葉も通じないデンマークの幼稚園では、
教室の片隅にじっと立っていました。


日本的な感覚なら、

「消極的ですね」

「もっとみんなと遊びましょう」

と言われそうな場面です。


ところが先生の言葉は違いました。

「彼女は、人のやっていることをとてもよく観察しています」

だから心配はいらない、と。


一方、走り回る子は、

「落ち着きがない子」

ではなく、

「行動することで学んでいる子」

と捉える。


娘さんは観察によって学ぶ。

その子は行動によって学ぶ。

どちらが上でも下でもない。

一人ひとりに、その子なりの学び方がある。

そんな教育だったのです。


ここには、
大きな気づきがあります。


私たちは知らず知らずのうちに、

「よく発言する子は良い子」

「じっとしている子は消極的」

「テストの点数が高い子は優秀」

という一つの物差しで、
子どもを見てしまうことがあります。


でも、

その物差しから外れた瞬間に、
その子の可能性まで見えなくなってはいないでしょうか。

子どもには、もともと「知りたい」がある




もし子どもが、

「これって何だろう?」

から学び始め、

「もっと知りたい」

と自分で調べ、

「やってみたい」

と挑戦するようになったら。


勉強は、
「やらされるもの」から
「自分の世界を広げるもの」へ変わります。


炭谷さんが30年前に立ち上げた
探究型オルタナティブスクール「ラーンネット」で
大切にしてきたのが、この考え方です。


例えば歴史を学ぶときも、

ただ年号や出来事を覚えるだけではありません。


貴族の立場になってみる。

武士になったつもりで考えてみる。


体験し、問いを持ち、
そこから知識を広げていく。


「覚えなさい」から始めるのではなく、
「面白い!」から始める。


だから子ども自身が
学びのエンジンを回し始めます。


ラーンネットで学んだ卒業生からは現在、

全国規模の探究イベントでの入賞、

海外留学への挑戦、

AIベンチャーでの活躍、

若くして組織のリーダーを任される人、

プロ棋士として歩む人など、

さまざまな活躍の知らせが届いているといいます。


もちろん、
炭谷さんが大切にしているのは
肩書きや成果だけではありません。


その土台にあるのは、

子どもの頃から、

自分で問い、
自分で選び、
夢中になり、
失敗し、
また挑戦してきた経験。


同じ9年間でも、

「言われたからやる」

を積み重ねるのか。


「知りたいからやる」

を積み重ねるのか。


その違いは、
将来大きな差になって現れるのかもしれません。


【10/18(日)】炭谷さん登壇!ソーシャルシンポジウム2026

⇒ https://www.keijitsukai.jp/event/20261018so/

 

 

良かれと思った一言が、「火」を消しているかもしれない




ところが、
ここで難しい問題があります。


子どもの好奇心を
最も近くで応援したいと思っている大人自身が、

知らないうちに
その火を消してしまうことがあるのです。


子どもが、

「こんなことやりたい!」

と言ったとき、

「そんなことしてないで勉強しなさい」

「それは将来役に立たないよ」

「失敗するからやめておきなさい」

そんな言葉を、
つい言ってしまう。


でも炭谷さんは、
大人に悪意があるわけではないと言います。


むしろ、

子どものためを思っているからこそ言ってしまう。


だからこそ、
気づくのが難しいのです。

炭谷さんは登壇の中でも、

大人が知らず知らずのうちに、
若者の中に生まれた「やりたい」という火を
消してしまうことがあると語っています。


では、どうすればいいのでしょうか?


正解の言葉を
暗記すればいいのでしょうか。


炭谷さんが大切にしているのは、
もっと根本的な部分です。


「教え込む人」から、
「その子の中にあるものを見つける人」へ変わること。


実際、探究ナビゲーターの学びでは、

大人自身が「子どもの立場」を体験します。


良かれと思って言われた一言で、

「うっ……」

と話したくなくなることがある。


反対に、

たった一つの言葉で肩の力が抜け、
急に話したくなることもある。


そこで初めて、

「あ、これ、毎朝自分が子どもに言っている言葉だ」

と気づく。


知識だけではなく、
自分自身の関わり方に気づく。


そこから変化が始まります。

日本中に「子どもの火をつける大人」がいたら?




ここからが、
炭谷さんの次の挑戦です。


炭谷さんは、
自分一人がより多くの子どもを教育すればいい、
とは考えていません。

目指しているのは、


「探究ナビゲーター」を増やすこと。


探究ナビゲーターとは、

子どもに答えを教え込む人ではなく、

一人ひとりの中にある

「知りたい」「やってみたい」に気づき、
その火が燃え始めるのを支える大人です。


これまで講座を受けた人は約1,500人。

(探究ナビゲーター https://tankyu.jp/ )

しかし炭谷さんは、

「これではまだ足りない」

と考えています。

目標は、

10万人。

学校に。

家庭に。

企業に。

地域に。


さまざまな場所に
「子どもの火を消さない大人」がいたら。


子どもが何かをやりたいと言ったとき、

「無理だよ」

ではなく、

「面白そうだね。どうしてそう思ったの?」

と聞いてくれる人がいたら。


失敗したとき、

「だから言ったでしょ」

ではなく、

「次はどうしてみたい?」

と聞いてくれる人がいたら。


そんな大人が日本中に増えたとしたら——

子どもの未来だけではなく、
日本そのものが元気になっていくのではないか。


炭谷さんは、そんな未来を描いています。

 

炭谷さんが目指しているのは、

すべての子どもを
同じ方向へ導くことではありません。


一人ひとり違う子どもが、

「自分はこれが好き」
「これを知りたい」
「これをやってみたい」

と言えること。


そして、その気持ちを
安心して育てられる社会をつくることです。

 

人の可能性は、

誰か一人が、その人の中にあるものを
信じて見つめることから動き始める。


もし今日、
子どもが何かを話しかけてきたら、

すぐに答えを教える前に、
一つだけ聞いてみてもいいかもしれません。


「それ、どうしてやってみたいと思ったの?」

その一言から、

まだ見えていないその子の未来が、
動き始めるかもしれません。

 

志ある地域企業・実践者とともに、社会を変えていく「経営実践研究会」




炭谷さん自身が新たな挑戦へ踏み出すきっかけの一つとなったのが、

経営実践研究会です。


経営実践研究会は、
単なる経営ノウハウや人脈づくりを目的とした集まりではありません。


大切にしているのは、

「何のために経営するのか」
「自分たちだからこそ、どんな社会課題に向き合えるのか」

という、志と在り方です。


そして、

学び・実践・伝播

を通じて、

本業で社会課題の解決に挑戦する地域企業や実践者をつなぎ、
一社の変化を地域へ、
地域の変化を社会へ広げていく。


「いい会社になる方法」を教えてもらうだけの場所ではなく、

自らの志を問い、
実際に行動し、
仲間とともにより良い社会をつくっていく実践の場。


炭谷さんも、
そこで挑戦する人たちと出会ったことで、

「自分にも、まだやれることがある」

と再び火がついた一人です。

 

炭谷さんの「生の言葉」を聞いてみませんか?

 



この炭谷さんのお話を、
実際に本人から聞くことができるのが、

ソーシャルシンポジウム2026です。


シンポジウムは、
単に「いい話を聞いて勉強する場所」ではありません。


社会をより良くしようと
本気で挑戦している人の姿を、

知る。
感じる。
つながる。
そして、自分も動き始める。

そのための場です。


炭谷さんが30年間、
子どもたちと向き合う中で何を見てきたのか。


なぜ、
大人の何気ない一言が
子どもの火を消してしまうのか。


どうすれば、

「やらされる子ども」ではなく、

自分から「知りたい」「やってみたい」と動き出す子ども

を増やしていけるのか。


そしてなぜ今、
炭谷さんは人生の次のステージで、

10万人の「探究ナビゲーター」を育てる

という新しい挑戦に向かおうとしているのか。


文章だけでは伝わらない、

その人の声。

表情。

言葉に込められた熱。

ぜひ、実際に感じてみてください。


そして炭谷さんの話を聞きながら、

自分自身にも問いかけてみてほしいのです。


「私は、子どもの火をつける大人だろうか。
それとも、知らないうちに消してしまっていないだろうか?」


一人の大人の関わり方が変われば、
一人の子どもの未来が変わるかもしれません。


その子が成長すれば、
また誰かの未来を変えるかもしれない。


社会を変える最初の一歩は、

そんな小さな関わり方の変化から
始まるのではないでしょうか。


ぜひソーシャルシンポジウムで、
炭谷さんの生の声に触れてみてください。


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【ソーシャルシンポジウム2026】

テーマ:日本の未来を創る 地域企業の挑戦


日時:2026年10月18日(日)

会場:大阪 梅田スカイビル


詳細・お申し込みはこちら

⇒ https://www.keijitsukai.jp/event/20261018so/

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