社会変革のための
プロジェクト
- 2026/10/25
価値ある地域の情報が届かない!伝える専門家100人以上が集った伝播の挑戦

100人以上の仲間と地域の価値を伝える挑戦!17歳に決意した使命とは?

地域には、もっと知られていい人がいる。
全国に届けたい商品や、誰かの役に立つ取り組みがある。
けれど、その声は、地域の外へ届きにくい。
九州朝日放送でアナウンサーとして働いていた長崎さんは、その課題を感じていました。
地域の放送局は、住民の視点から日々のニュースを伝え、災害時には命に関わる情報を届けます。
しかし、地域の魅力や取り組みを全国へ広げるには、それとは別の発信の仕組みや、広報の力も必要でした。
だから放送局を辞めて発信しやすい立場になりました。
もう一つ、気になっていたことがあります。
個人で働く人や、一人で会社を経営する人が増える中で、それぞれが自分の事業だけを見るようになってしまわないか。
自分がフリーアナウンサーとして東京で活動している中、同じ職業の仲間や個人事業主、一人社長と多く出会って会話をしていた時の違和感でした。
一人ひとりに経験や能力があっても、それを地域のために生かす接点がなければ、一緒に課題を解決する動きにはつながりません。
地域の声を届けること。そして、その声を聞いた人が、仲間と行動できる場所をつくること。

そのために長崎さんが創業したのが、株式会社チアリングです。
ところが、創業から約10年。
長崎さんは、自分自身がその出発点を見失いかけていることに気づきます。
「目先の利益をつくらねば、という数字に追われて、自社だけの視点になっていました」
社会に目を向ける仲間を増やしたかった自分が、自分の会社のことで精いっぱいになっていたのです。
「なんで、同じ地球上なのに違うん?」
長崎さんが社会の問題に目を向けるようになった原点は、高校3年生のときでした。
母親に連れられて参加した講演会。
そこで見たのは、アジアの子どもたちの暮らしを伝える写真や映像でした。
ごみの山やマンホールで暮らす子どもたち。
学校に通えず、幼いころから働く子どもたち。
涙が止まりませんでした。
「かわいそうって思ったわけじゃないんです」
長崎さんの中に湧き上がったのは、悔しさでした。
「私は福岡で、こんなに恵まれて育っている。
同じ地球上なのに、なんでこの子たちは、こんな環境で暮らさないかんと?」
自分は学校に通い、将来を考えられる。
その一方で、学ぶ機会すら得られない子どもたちがいる。
「どの世界の子どもたちにも、平等にチャンスは与えられるべき」
この環境を、絶対に変えてやる。
大学時代には社会活動に打ち込み、一人で24カ国を訪れました。
農業や教育に関わり、仲間との起業にも取り組みました。
当初は外交官や国際公務員を志し、外務大臣を目指していましたが、政治に関わるアルバイトで、その世界に強い違和感を抱きます。
「民間から絶対にかなえてやる」
「まずは”声を聞いてもらえる人に”ならなければ」
そこで、ファーストキャリアとして選んだ仕事がアナウンサーでした。
取材を通して出会ったのが、地域の声や価値が、全国には届きにくいという課題です。
高校時代に抱いた不平等への悔しさは、仕事を通じて、地域の声をどう届けるかという具体的な問いにつながっていきました。
伝える専門家が集まれば、大きなムーブメントを作れる!地域の代弁者の誕生

長崎さん自身、最初から人との関わりが得意だったわけではありません。
「私、コミュニケーションがめちゃくちゃ下手くそで。
引っ込み思案で人見知りなんです」
入社2年目には、担当していた番組をすべて降ろされました。
どうすれば、うまくコミュニケーションが取れるのか。
周囲の人の振る舞いを見て、まねて、実践する。
その積み重ねで関係を築き直し、その後は東京で女優やタレントとしても活動を広げました。
自分を支えてくれたのは、”人とのつながり”と”コミュニケーション”でした。
だからこそ、個人で働く人たちにも、学び合い、力を合わせられる場所が必要だと考えました。
2015年、チアリングを創業。
最初に集まったのは、その思いに共感した同業のアナウンサーたちでした。
それぞれに地域での経験があり、取材し、話を聞き、伝える技術がある。
その力を持ち寄れば、一人ではできなかったことにも取り組める。
10数名から始まった仲間は、人が人を呼び、100名以上へと増えていきました。
自治体や企業と連携した動画制作やイベント制作。
言葉や声を使ったコミュニケーション教育、スピーチアカデミー。
伝える仕事を通じて、地域や企業と、そこに関わる人たちとの出会いをつくる。
目指していたことが、少しずつ事業になっていきました。
人は自分でいっぱいいっぱいだと、周りが見えなくなる?!どん底から這い上がれた出会いとは?

しかし、その歩みを支える長崎さん自身の生活は、厳しいものでした。
本人によれば、当時の夫との関係で年子の子育てをほぼ一人で行い、外に出られない生活が7年間続いたといいます。
起業していても、思うようには活動できない。
人との交流が絶たれるという環境だからこそ、ウェブサイトの検索対策に力を注ぎました。
問い合わせや紹介、地域への思いに共感してくれた人たちからの声が、仕事につながりました。
その後、自ら離婚を決断しましたが、生活と経営の立て直しは容易ではありませんでした。
6畳一間のような部屋で暮らす時期もありました。
子どもとの生活を守らなければならない。
会社を続けるために、売上をつくらなければならない。
地域のために何かをしたいという思いだけでは、日々の支払いはできません。
仲間たちにも変化がありました。
子育てなどでライフスタイルが変わり、自分や家族に向ける時間が必要になっていました。
集まる人が増えても、全員が同じように地域や社会へ関われるわけではありませんでした。
そして、長崎さん自身も、目先の数字に追われるようになっていました。
「自社だけの視点になっていました」
創業時に心配していたことが、自分にも起きていました。
自分の仕事や生活だけにとらわれないよう、仲間と学ぶ場所をつくった。
その代表である自分が、会社の外を見る余裕を失っていたのです。
「自分が社会課題になっていたかもしれない」視野を広げられた仲間の存在

転機は、知人から誘われて参加した経営実践研究会でした。
会場で聞いた会長の言葉に、長崎さんは涙を流しました。
「真のリーダーとは、自分をはるかに超えるような人材を育てること」
自分には100名以上の仲間がいる。
けれど、その一人ひとりが力を発揮し、次の担い手になれるように、自分は関わってきただろうか。
「私、誰も育てられていない。経営者としての土俵にも立っていないんだ」
さらに、胸に刺さった言葉がありました。
「無関心な人こそ、社会課題である」
長崎さんは、それを自分への問いとして受け止めました。
「社会課題のために起業したのに、自分たちが社会課題になっていたかもしれない」
講演会への参加や仲間のサポートを重ね、事業を通じた社会課題の解決へ、少しずつ取り組み始めました。
穂坂さんとの児童養護施設に関わる活動も、その一つです。
「この方たちのためにも、何かやりたい」
具体的な人や現場に出会うことで、関わりたいと思う相手が増えていきました。
その過程で、売上も回復、さらに最高収益をあげていったといいます。
ただ、長崎さんには、まだ向き合うべき課題が残っていました。
自分が動くだけでは、仲間と取り組む会社にはならないということです。
「参加する人」を、「一緒につくる人」へ!地域を本気で創る仲間を増やす

人が集まっていることと、互いの思いを知っていること。
その違いが、仲間の言葉を通じて見えてきました。
活動にも変化が生まれました。
会社のある地域で、自治体と一緒にごみ拾いイベントを企画する。
社内外でスキルだけでない、志を持った人を育てていく。
全国で仲間と共に社会課題解決のプロジェクトを実践していく。
「女子アナだけで固まっていてはだめだ。地域のたくさんの方たちと交流していかなきゃいけない」
これまでの活動の枠組みも、より多くの人が関われる形へと見直していきました。
伝える専門家が地域を紹介するだけでなく、地域の人や企業、自治体とつながり、ともに学んで実践する。
地域の声を届ける取り組みは、その声に応えて行動する仲間を増やす取り組みへと、広がり始めています。
1000のプロジェクトを行い、伝播して広げていく

長崎さんたちの挑戦で、地域の発信の課題がすべて解決したわけではありません。
今、生まれているのは、自治体や企業との接点、仲間同士で未来を共有する機会、そして地域へ関わる新たな動きです。
これから目指すのは、個人、自治体、企業とともに、1,000のプロジェクトを生み出すこと。
人材を見つけ、育てる。
地域の課題を学び、実践する。
その実践を、事業へとつなげ、日本の大きなうねりを創る。
そこで忘れてはいけない視点は、しっかり伝播して自己満にならず社会現象にしていくこと。
自社の得意分野である、広報の力で、全国の放送局やインフルエンサーとも連携し、取り組みを広く届けていく構想です。
長崎さん自身、苦しい時期にママたちのコミュニティに支えられました。
だから、この共同体も、誰かの居場所であってほしいと考えています。
生活や仕事を一人で抱えている人が、仲間と出会う。
自分の経験や能力を、地域のために生かせる場所を見つける。
その人が次の活動を始めれば、これまで届かなかった声が、新たな誰かへ届くかもしれません。
さらに3年後には、海外へ活動を広げ、日本人が大切にしてきた心や言葉、文化を生かした教育を届ける仕組みに向けて動き出しました。
「高校3年生のときに決意した、不平等を減らす。これを教育と共同体の力で実現していきます」
世界の子どもたちの姿に、悔しくて涙した高校時代。
その決意を持つ長崎さん自身も、暮らしに追われ、社会へ目を向ける余裕を失う時期を経験しました。
だからこそ今は、仲間と学び、思いを確かめ合い、一緒に動ける場所をつくっています。
地域にある声を、地域の外へ。
一人ひとりが持つ力を、社会の課題へ。
その両方をつなぐ挑戦が、続いています。
あなたの仕事も、誰かの未来を変える力になる。

地域のために、社会のために、何かをしたい。
けれど、日々の経営に追われ、何から始めればいいのかわからない。
長崎さんの葛藤に、自分を重ねた方もいるのではないでしょうか。
経営実践研究会は、本業を通じて社会課題の解決に取り組む経営者たちが、学び合い、実践する場です。
自分の会社にある技術や経験、人とのつながり。
それが、誰の困りごとを解決する力になるのか。
異なる業種の仲間との出会いが、その可能性に気づくきっかけになります。
その挑戦に触れられるのが、ソーシャルシンポジウム2026です。
なぜ、その問題を放っておけなかったのか。
理想と経営の現実の間で、何に悩んだのか。
誰と出会い、どんな一歩から変化が始まったのか。
社会課題に挑む人たちの物語には、自分の事業の未来を考えるヒントがあります。
「自分の仕事で、どんな社会をつくりたいだろう?」
その問いを持って、挑戦者たちの声に触れてみませんか。
あなたが積み重ねてきた仕事の中にも、誰かが必要としている力があるかもしれません。
▼ソーシャルシンポジウム2026の開催概要・参加方法はこちら
テーマ:日本の未来を創る 地域企業の挑戦
【東京】
日時:2026年11月21日(土)
会場:有明セントラルタワーホール&カンファレンス
懇親会では、登壇者・参加者の方々と、直接ゆっくり話せる時間をご用意します。
あなたの会社の「当たり前」が、社会の未来を変える力になる。その可能性を、会場で見つけてみませんか。
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