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企業訪問レポート【一般社団法人トウヨウミツバチ協会様】
■趣旨
・2006年銀座の街でスタートしたミツバチプロジェクトの代表者高安様に、志と未来の街の在り方についてお伺いする。
・三方良しを実践し、地産地消に拘り、飲食業界を通じて社会貢献を実践されている本間社長に、コロナ禍での今後の飲食業の在り方や未来についてお伺いする。
■ご対応いただいた皆様
一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安 和夫様
株式会社CANVAS
代表取締役社長 本間 保憲様
■一日の流れと報告
・10:50 銀座紙パルプ会館の前にて集合
しっかり検温をし、全員問題なし!
・11:00 ~13:00 一般社団法人トウヨウミツバチ協会様往訪
皆で屋上緑化を視察。
都心とは思えない緑溢れる癒しの空間。
ホーリーバジルの花の蜜を吸いに、ミツバチもちらほら。
高安様からの提案で、アミラーゼモニターを(唾液アミラーゼ)を使ったストレス診断を全員でチェック。
指数は、20~30が平均、20~50が多く、80はストレスフルな状態とのこと。
リラックスをするとアミラーゼ指数が下がる。
ミツバチはストレス緩和効果があるとのことで、屋上庭園にてミツバチを観ながらホーリーバジルの収穫をする前と後で、アミラーゼ指数の変化を検証。
まず、アミラーゼ指数を検証。
一番高い人で50代の数値が。
その後皆でホーリーバジルを収穫!
よく見るととっても可愛いミツバチ。
動きに癒される。
収穫後は高安様より、ミツバチプロジェクトの成り立ち、志、未来の展望についてお話を伺う。
<なぜ養蜂活動を始めたのか>
養蜂活動は、街に緑や花を増やすことに繋がり、ハチミツは持続可能な商品であると確信。
花とミツバチは、どちらか一つではなかなか広まらず、セットにして初めて共感される。
ミツバチが寄れる場所を増やす事が、緑を増やす事にも繋がり、その想いに共感した銀座の企業が屋上緑化を進めていった。
このような流れで、ミツバチを使って社会貢献ができるのではないか?と思うように。
<なぜ農福連携の養蜂に拘るのか>
障害を持ったこどもたちの社会復帰プログラムにアメリカで養蜂を使っていたことを知り、そこから興味を持つように。
ドイツでも障害を持った人の自立支援に自然農法と自然養蜂をセットで広めている。
農業と養蜂は近しく、相乗効果があると考えている。
障害者も健常者もストレスフルな社会の中、農業と養蜂を使ってストレス緩和をさせたい。
<これからの展望>
心療内科の医師と共同でミツバチを使ったセラピーを創りたい。
専門セラピーは都心から離れているところが多く、立地が不便であり、都心の銀座でやることに意味があると考える。
ミツバチセラピーが企業の福利厚生であったり医療の役に立ち、広まっていけばよいと思う。
お話を伺った後は、事務所に移動し再度アミラーゼ指数を測定。
数値が一番高かった人が30前後下がる結果に!
ミツバチと緑のセットによるストレス緩和効果が見事に実証される。
・13:00 東銀座のイタリアンにて昼食
・14:30 次の訪問まで時間があるため散歩がてら皇居に向かいお茶
・16:00 株式会社CANVAS様が運営する「板前バル LIVE FISH MARKET日比谷グルメゾン店」往訪
本間社長のご厚意で貸し切りに。
<経実会とのご縁>
藤岡会長と事務局の及川氏とは2011年からのお付き合い。
<飲食店及び自社の実情>
開業して3年以内で60%、10年以内で95%廃業と非常に厳しい業界。
職人が経営するとマーケティングとマネジメントが足りない。
飲食はそもそもが人手不足。
昨年は1億7千万円の赤字。
現在休業中で、この間により高い付加価値をつけるメニュー開発と社員研修を実施。
<企業理念>
・ブランディングが大事で、情報をしやすい場所を選び出店をしている。
・クレド(行動指針)を1年間で見直している。
・マネージャーにクレドの言葉を使ってコミュニケーションを図らせ、社内に浸透させている。
・休業中の間により高い付加価値をつけるメニュー開発と社員研修、社員教育。
・全社員の誕生日会を毎月行いコミュニケーションを取っている。
<今後の飲食業界及び自社の展開>
飲食業界8割~9割を占めている個人店が半減する見込み。
居酒屋チェーン店以上、割烹未満の専門店なら儲かる可能性があると考えている。
アルバイトの子たちが社員になりたいと思うような企業を目指している。
コロナ禍でも前向きに動き、ピンチをチャンスに変えているお姿に一同勇気をもらう。
・18:00~21:00 店舗内にて懇親会
■感じたこと
自社の枠に囚われているのでは、時代の流れに取り残されてしまうだろう。
業界の枠に囚われずに他業種、地域を巻き込み、皆で協力して共に持続可能な社会創りをしていきたい。