お知らせ
News & topics
Social Company Forum2017
テーマ:「事業の力で持続可能な社会を創る」
今回は、記念すべき第二回「Social Company Forum 2017」が開催されました。
山形、福島、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、大阪と全国各地から志を共にする経営者の皆様が一堂に会しました。
この日は2名の基調講演、6名の会員プレゼンテーションと盛りだくさんの内容で、懇親会も大いに盛り上がりました!
=======================
・基調講演①
講演者:上 岳史氏(ハッピーテラス株式会社 代表取締役)
テーマ:『凸凹が活きる社会を創る』
上氏は学生時代に1度目の起業をされ、企業を上場まで導いた後、自身2度目の起業で現在の会社を立ち上げられ、現在は障害に悩む社会人を支援する事業を展開されていらっしゃいます。
「1度目の起業でおよそ20年に渡り経営者として上場企業を創ることができましたが、しかしある時から、自分がやってきている仕事は本当に人々を幸せにしているのか?と疑問に思う日々が続きました」と。上氏は語りました。
そんな中30代の時に読んだ本の影響から人生の棚卸し期間であり、本当にやりたいと思っていたことをするべき時期と位置付けた40~60代の時間で福祉事業に従事することを決心され、自身2度目の起業をし、前職では得られなかった満足感を得ているといいます。
そんな上氏は企業の在り方として、理念が大切であるということを話され「‘企業理念’とは‘人が止まる業(わざ)の理念’であるとのことから、どんな人に来てもらいたく、どんな人に残ってもらいたいかを示す大切な要素だ!」と、お話を頂きました。
・基調講演②
講演者:藤岡 慎二氏(株式会社Prima Pinguino)
テーマ:『行政自治体との本業による社会課題解決方法』
藤岡氏はキャリア教育事業、推薦、AO入試事業を中心に事業を拡大するなど、教育を通した社会課題の解決に取り組まれています。2015年にノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス氏が認めるソーシャルビジネス企業となり、総務省の地域人材ネットに選出されるなどご活躍されております。
今回は地域における高校の役割と、課題を抱える現状に対してどのような施策を講じ、改善に至ったのかについてご紹介くださいました。地方では過疎化が進み、若年層が都市部に流れてしまう傾向にありますが、それに拍車をかけるのが地域にある数少ない高校の廃校という現状です。
一見すると魅力がないように感じられる地方の小規模な学校ですが、見方を変えれば課題先進国である日本の中でもさらに極度の少子高齢化という問題を抱える地域で働く人の話を聞けることは学生にとってはまさに活きた教材となります。
そんな着眼点から「その地域にしかないプログラム×公営塾(志を形にするためのビジネス道場のような塾)×学生寮」という3本柱を通して地域の活性化を見事に果たされ、廃校寸前の高校の危機を救うなど全国にその勢いを伝播させていらっしゃいます。
今までの教育が地域から人を流動させるものであったのであれば、逆に、教育で地域に残す、そんな熱い取り組みをされています。
・会員プレゼンテーション
会員:石山 喜章氏(株式会社CCO)
テーマ:『社会的ストレス循環の流れを変える』
働く親がイキイキすれば家庭、学校にもその流れが伝播するという考えから、人が潜在意識をコントロールする能力を身に着けることで、社会のストレス循環の流れを変えるという志を語っていただきました。
会員:宮本 宏治氏(株式会社フォー・ユーカンパニー)
テーマ:『顧客参加型の社会貢献事業』
シングルマザーの家庭に生まれた子供さんたちをはじめ多くの居場所がない人たちがいることに気づき、カンボジアにおける雇用創出や高齢者の方にNPOのチラシを作ってもらう事業など、様々な場で多くの方の”居場所”作りに尽力されています。
会員:佐藤 圭佑(株式会社匠組)
テーマ:『未来を自分色に~ゴミを再利用し地域にコミュニティを創る~』
職場で余った塗料を有効活用し、行政や地域の企業と手を組みながら、子供たちにアートを通してものを作る楽しさや、ものを大切にする心を養ってもらう事業を展開されています。
会員:阿部 知浩(野田鉄工有限会社)
テーマ:『地域が求める在り方を目指し』
日本には788万人の障害者がいながら、その6%である50万人しか就労にありつけていない現状に問題を感じ、縦割り行政の柔軟性がない障害者を取り巻く構造を取り払い、全てを横断した組織として「日本くらしの森ネットワーク」を理事として率いていらっしゃいます。
会員:宮平 崇氏(株式会社Dreams)
テーマ:『はじけるほど笑おう』
仕事をするうえでワクワクを創出することを大切にされ、楽しいことをするのではなく、愉しいことを生み出せるような仕組みづくり・人づくりをされていらっしゃいます。
会員:宮田 博文氏(株式会社宮田運輸)
テーマ:『人の良心で世界を変える』
悲しい交通事故の経験から二度と同じ過ちを繰り返さないように子どもたちが活躍できる当たり前に安心できる環境を目指して、「こどもミュージアムプロジェクト」を展開されています。
・藤岡理事長講話
藤岡理事長からは、「我々は経営者である前に一人の人間である。」という話がありました。
人として立派でない良い男も女も存在せず、良い男・女でなければ良い経営者にはなれないということで、改めて在り方について考えさせられました。
それと同時に特に経営者である以上は、他人ではなく、自分のものさしを使って判断をするようにと熱い激励の言葉がありました!
この勢い・想いを次に繋げていくそれぞれの会員の活動が今後も楽しみです。
12月12日(火)には大阪にてフォーラムがございますので、是非そちらにもお運びいただけたらと思います!
ご参加頂きました皆様ありがとうございました。