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2024.09.27(金)~28(土)知覧視察実践研修
経営実践研究会は、9月27日から28日にかけて、鹿児島県知覧にて視察実践研修を実施しました。この研修では、歴史的な視点から過去の出来事を学び、未来へ向けた社会のあり方を考える貴重な機会となりました。
#### 1日目:バレルバレー視察・富屋食堂訪問
初日はバレルバレー視察からスタートし、鹿児島市内の視察を経て、知覧へと移動しました。
特攻の母として知られる鳥濱トメさんが営んでいた「富屋食堂」を訪れ、当時の歴史や人々の想いに触れました。
バレルバレーでは、山元正博会長から貴重なお話を伺いました。
山元会長のお祖父様である河内源一郎氏は「麹の神様」と呼ばれ、焼酎づくりにおける黄麹菌、黒麹菌、さらには白麹菌の発見に成功した偉大な人物です。
河内氏の研究は、焼酎の品質向上に大きく貢献し、現在では焼酎メーカーの8割が河内菌を使用していると言われています。
山元会長は、「麹は世界を救う」とのお言葉を残され、その深い意味に多くの参加者が感銘を受けました。
さらに、この地はかつて海軍航空隊第二国分基地があった場所であり、特攻の歴史にも触れることができました。
その後、私たちは特攻隊員たちの体験を擬似的に追体験しました。
特攻隊員たちが最後の夜を仲間たちと過ごし、その後に家族へ宛てた遺書を書いた様子を学び、私たちも同様に未来の子どもたちへの手紙を書く時間を持ちました。
#### 2日目:知覧特攻平和会館訪問と史跡巡り
2日目は、知覧特攻平和会館や知覧の史跡を巡り、実際に特攻隊員たちが飛び立った場所を訪れました。知覧からは、陸軍沖縄戦特攻隊のうち439名が出撃し、その出撃地点である滑走路跡地から開聞岳を望む光景は、当時の隊員たちが感じた思いを深く感じさせるものでした。
隊員たちは、沖縄へ向かう最後の瞬間に、開聞岳を何度も振り返りながら飛び立ったと言われています。その場所に立ったとき、私たちも彼らが抱いたであろう胸が締め付けられるような感覚を覚えました。
「必死轟沈」と書き残した後、笑顔で飛び立った隊員たちの裏に秘められた心情を計り知ることはできません。戦争で解決できることはあるのか、特攻以外の道はなかったのか――そんな問いが頭を巡り、複雑な思いに駆られましたが、私たちは命の大切さを改めて認識し、未来の子どもたちにより良い社会を残すためにどう生きるべきかを考えさせられました。
知覧の史跡巡りでは、特攻平和会館、武家屋敷、豊玉姫神社などを訪れ、戦争の歴史と地域文化を学びました。
今回の知覧視察実践研修は、非常に充実した二日間となり、参加者全員が深い学びと感動を得ました。今後も英霊の皆様に感謝の意を表し、改めてこの地を訪れ、祈りを捧げたいと感じております。
次回の研修でも、引き続き歴史や社会課題に取り組み、未来への貢献を目指していきます。