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どのような事業をされていますか?
主に2つの事業をしています。一つはとび職です。簡単にいうと建設現場で足場を組んで工事の土台を作る作業です。新築物件を建てる時や住宅の塗り替えの際に出動します。もう一つは外壁のリフォームになります。
経営実践研究会への入会の経緯を教えて下さい
経営実践研究会のメンバーの理事である鈴木利和さんに誘われましてイベントに参加をしました。そこで理事長のお話を聞いてみて「これはすごいな」と感じました。
経営実践研究会へ入会する前後での変化はありますか?
それまでは利益を上げるためにどうすれば良いのかというような視点で、なんとなく目の前が見えないような状況でした。景気にも左右されますし、常に不安な状況ですね。しかし、入会してこれまで持てていなかった将来のビジョンがはっきりとしてきて、自分たちの仕事は社会に根を張る大切な仕事であると実感できましたし、社員にも自信をもって会社の存在意義を言えるようになりました。
新規のお客様を獲得するにあたって営業に行ってみてもうまく取れずに落ち込む社員を見ていたのが、今は社会に貢献する事業をやっていくことで反響を生み出し自然とお客様の方から依頼が来るモデルに変わりつつあります。藤岡理事長もよく口にする伝播するという感じですね。
経営実践研究会で印象に残っている活動はありますか?
経営実践研究会の会員企業であるマジックポットの前田社長の話を聞いたことが印象に残っています。マジシャンとして努力をしてきたけどもなかなか生計を成り立たせるのが難しい人たちを雇い入れている。そして、目標として上場までもっていこうと本気でされている姿を見てすごいなと思いました。元々のたくわえがあって成功しているような人ではなく、0から1を作りあげてきている方の話を聞くのはやっぱり勇気づけられました。
最後に今後のビジョンをお聞かせ下さい
今やりたいことは2つです。一つはこの業界で働く人たちの社会保険の加入を推し進めたいということです。高いところに上っての作業をして非常に危険な状況ではあるのですが、業界全体を見渡した時に40%ほどしか社会保険に加入できていないのが現状です。そうしないと会社が成り立たないような状況に問題があると思います。そこをなんとか改善していきたいですね。うちが先陣を切ってやってそれを伝播させていきたいです。
もう一つは地域に根を張って活動することです。自社の余ったペンキを活用して、子供たちに自分たちが通っている幼稚園の外壁や地域の公園の遊具を塗装してもらう体験をしてもらっています。非常に生き生きとやってくれてこちらが元気をもらえました。
あと、参加された子のお母さんから「匠組さんですか!うちの子が塗装体験すごく喜んでいました!」という声を頂けたこともあって、本当にやってよかったと思いました。この「ありがとう」が聞けるのであればどこへでも飛んでいくことができますね。
株式会社 匠組
代表取締役 佐藤 圭佑
取材を終えて(編集後記:静岡大学 増田 2017.9.27)
佐藤さんのやさしさがとても伝わってくるインタビューでした。従業員の方に対する思いも非常に心優しいもので、聞いているこちらが心洗われるようでした。
社会保険の加入が40%という現状は正直驚きでしたが、それを許してしまっている悪しき習慣に立ち向かう姿勢には経営者としての強さを感じました。
「剛」と「柔」を兼ね備えた理想的な経営者像でした。