取り組み
Cooperation
企業名
株式会社ラポールヘア・グループ
企業HP
プロジェクトのポイント
小さな子どもを持つママ美容師のためにキッズスペース付きの美容室を展開
短時間からでも働くことが出来る仕組み創り
会社紹介
東日本大震災を機に、被災地の復興と理美容業界の課題解決を行なうため、2011年4月末に上場企業役員を退任。同年7月ラポールヘア・グループを創業し、同年10月ラポールヘア1号店を石巻市に開店。復興庁の事例集に掲載いただいたり、地域未来牽引企業に選ばれたりと多方面で評価いただいております。東北を中心に20店舗、スタッフはほとんどが30代から60代までの女性技術者で現在150名が働いています。(2018年4月時点)
プロジェクトの経緯
震災の被害で東北沿岸部の3割近くの美容室がなくなりました。復興には生活基盤の再生、雇用をつくる事業の創出が急務でした。業界課題である出産後の女性美容師の復職率の低さと地方の高齢化に焦点をあて、被災地及び地方展開を行なう美容室として展開しました。美容師として技術を持っていながらその技術と経験を生かさないことは大変勿体ないことです。そのような方々が再度活躍できる場を提供したい。50代60代でも働き続けられる場をつくりたい。美容室は地方のコミュニティを担っていける事業である。と思ったことが事業の始まりです。
プロジェクトの詳細
ラポールヘア・グループでは、ほとんどの店舗で専任の保育係りが常駐する無料キッズルームが併設されており、職場内で子どもを預けられる環境が整っています。現在働き方改革という言葉を巷で聞きますが、当社ではより多様な働き方に対応するため、短時間勤務、急な子どもの病気による欠勤、土日祝日を休むなどの仕組みづくりも積極的に行なっております。
また、地方の課題としてもともとあった「雇用の創出(創造)」「経済の低迷」「若者の流出による過疎化」「地域コミュニティの形成(再生)」にも解決するきっかけつくるため、子どもを持つ女性技術者の雇用や、50代60代の女性技術者の積極採用、地方出店による地域とのつながりを図りながら、本業を通じて社会課題を解決していくことを目指しています。
今後の展望
これから更に子育て中のママさん美容師や50代以上の美容師の雇用を増やし、地域に根差した価値の提供と柔軟な雇用体系を運用し、新しい働き方のロールモデルを生み出し、多店舗展開により社会的なインパクトを創出していきたいと思います。また、被災地発で生まれたビジネスモデルをロールモデルにし、東北から全国の地方、アジアを中心とした途上国へも発信しながら、日本国内同様、アジアの美容産業にも貢献していくことで、世界一、社会に貢献する理美容グループを目指してまいります。