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企業訪問レポート【株式会社エフピコ様】 |活動レポート|経営実践研究会

2020年7月29日(水) in 広島

企業訪問レポート【株式会社エフピコ様】

 

令和2年7月29日(水)、株式会社エフピコ(福山市曙町)さんの福山リサイクル工場に伺いしました。

エフピコさんは、食品トレーの国内NO.1企業ですが、今回は“使用済みトレー”や“使用済みPETボトル”のリサイクル事業に従事する障がい者の活躍の場をテーマとして訪問しました。

 

 

1階にて、検温・消毒を終えると「ウエルカムボード」に経営実践研究会の歓迎の文字が。

  

   

まず、福山リサイクル工場 環境対策室の建物2階の会議室にて、環境対策室 マネージャーの藤井様から工場見学前の事前説明を受けました。

 

 

ここからは、工場内を含めて撮影禁止。

6台の加湿・除菌器?から出る蒸気で会議室内が少し霞む中、一通りエフピコさんのリサイクルの取り組みと見学時の注意事項の説明を受けました。

エフピコさんのリサイクルは「エフピコ方式リサイクル」と呼ばれ、

消費者・スーパーマーケットなどのユーザー・包材問屋・エフピコが“4者一体”となって進める循環型リサイクルのことです。

1990年半ばに「容器リサイクル法」ができる前の1990年から既にリサイクルをスタートさせています。創業者の小松社長が、1980年代からごみ処理問題が社会課題になるであろうとの先見の明で、自社単独でリサイクル事業を開始したとのこと。(業界内で行おうとされたが、1社も賛同が得られなかったとのこと)

今では見慣れたスーパーでの“容器回収ボックス”も当初は設置に苦労された話もお伺いしました。設置の強力な助っ人が、消費者である主婦の一言だったそうです。

 

リサイクルの最初の段階で、回収トレーを消費者に洗って乾かして頂いていますが、工場内にスーパーから回収した大量のトレーの倉庫を見学した際、腐敗したような臭いが全く無く、海外からの見学者は、使用済みトレーとは思いもよらず、日本人の国民性に驚かれるとの話が印象的でした。

皆さんの協力でリサイクルが回っている事を再認識できました。

この「エフピコ方式リサイクル」は、昨年 経団連の「SDGsに資するプラスチック関連取り組み事例集」に取り上げられました。

 

新型コロナの感染予防対策でソーシャルディスタンスの確保をしながら工場内での障がい者の方々の主な業務である回収容器の選別作業を見学しました。

コンベアーで大量に流れてくる様々な種類のトレーを、もの凄い速さで透明なもの、色のついたもの、不適品(リサイクル出来ない材質)に選別する作業です。

この作業を健常者が行うと、集中力が続かず(昼食のことなど、業務外のことを考える)、ミスが多くなるそうです。彼らの集中力には驚かされるそうです。

彼らはその他に、折容器の組立や検品作業も行っているそうですが、今回の見学コースでは見ることが出来ませんでした。

興味深かったのは、赤い帽子を被った“指導者”が作業に慣れていない方の横について色々と指導を行っておられました。

この“指導者”の方は作業のやり方の指導だけでなく、次のステップに向けた能力開発も行っておられ、スキルアップした方には関連会社で別の仕事をしていただくように育成を図られているのが印象的でした。

 

エフピコさんの障がい者の雇用は1986年から開始しており、最初は地域の方からの申し入れがきっかけだったそうです。

現在は、障がい者を正社員として受け入れており、359人を雇用され、障がい者雇用率13.6%(2019年3月現在)の高さには驚きました。

勤続年数も長く、高齢化が悩みだとの話がありました。

彼らとの面接の中で、「他の会社では、成果(目標)を求められることはなく、ただいてくれればいい。と言われていたが、ここでは目標があり多少厳しい指導があり、自分達が必要とされているという実感がある。」と。

説明の中で、「彼らは、エンジェルではない。嘘もつけば悪いこともする。特別な扱いをせず、普通の人間として接することがたいせつ。」と話されていたのが、長年障がい者と共に働いてきた経験と自信を感じました。

本日は“指導者”の方の話を聞けませんでしたが、指導方法について聞いてみたかったです。

 

また、近年クローズアップされている海洋プラスチックごみ問題及び気候変動をはじめとする環境問題に対して、一企業の活動だけでは解決にならず、各企業・団体が一丸となって対処すべき課題であると考えておられ、持続可能な社会を実現するため、2020年度よりエフピコ環境基金を創設され、これらの社会的課題の解決をテーマに活動する団体へ助成をすることを始められました。

 

  

 

工場見学の後も、質疑応答の時間を設けていただき、普段の見学時間を大きくオーバーしましたが、

我々の質問にもしっかりと答えていただき、またエフピコさんの取り組みや藤井マネージャーの熱い思いを聞かせていただくことができました。

帰りには、見学の記念品のお土産もいただきました。



環境に配慮した製品開発や独自のリサイクル方式はもちろんのこと、障がいのある人材の活躍、雇用サポートを行い、事業を展開することにより、より良い社会の創造と持続可能な社会の実現を目指しておられるエフピコさんの取り組みに触れ、私たちの普段、日常生活においてできることをしっかりと行っていこうと考える一日となりました。

当日ご対応いただいたマネージャーの藤井様、そして株式会社エフピコの皆さま、ありがとうございました!

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