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企業訪問レポート【株式会社スリーハイ様】 |活動レポート|経営実践研究会

2020年7月8日(水) in 横浜

企業訪問レポート【株式会社スリーハイ様】

タイトル:経営理念である「あたためる」の拡大解釈で地域にとって必要な企業へ(横浜)

経営実践研究会 アドバイザーである泉貴嗣氏のご紹介で株式会社スリーハイ(横浜)に伺いました。

 

 

 

横浜市都筑区東山田の工業地域の一角に工場兼本社ビルを構えていらっしゃいます。

 

 

 

建物の中に入ると、手書きのメッセージボードと消毒液、マスクが設置されてます。

 

 

 

階段を上がるとそこには訪問者全員の名前が書かれたウェルカムボードが!感動です!

訪問前にフルネームを聞かれたのは・・・なるほど!

 

  


応接室には所狭しと表彰状や盾が並んでおり、地域や業界で大きな評価を得ていることがわかります。

 

 


左から代表取締役の男澤誠氏、営業統括本部本部長の松本英嗣氏、営業技術部広報担当の徳江彩貴氏

名刺交換から終始和やかな雰囲気でお話をさせていただきました。

 

スリーハイさんの業務内容は、ヒーター業界でも珍しいオーダーメイド専門のヒーター製造業。


 


普段気づかないような場所に導入されている事にとっても驚きました。

導入事例として何か印象的なものはありますか?との質問には、松本氏から某有名施設ジェットコースターのレールへの凍結防止の導入苦労話などを伺うことができました。

 

 

男澤社長は2代目で、2007年に代替わりをされています。

 

創業当時は全く異なる業種だったのですが、名古屋にあるオーダーメイドのヒーター屋とのつながりができ、その商品を売るようになりました。業界としてニッチな商品でしたが、そこに需要がある事を実感し、創業者のお父様も自分の会社でヒーターを作りたいという希望があったため、名古屋の業者にお願いして作り方を聞きながら自分の会社で製造ができるようになっていきます。

 

オーダーメイドのヒーターは量産ができない為、日本に10社もなく、大企業も入ってきません。技術としては、大企業が入ってこようと思えばすぐに取られてしまう技術だそうですが、その分お客さんとの密なコミュニケーションを最も重要とされ、ほとんどが対面営業(今はなかなか会えないので大変だそうです)をされています。製品化までに相当な打ち合わせを積んでいるので、提示した見積もりにも納得感があり、他社との合い見積もりにならないとの話には一同頷くばかりでした。

 

サプライチェーンチャレンジの動画にも参加をされているのですが、経緯を聞くと・・・「普段から相談事をお互いされている泉さんから案内された内容だったため、そのまま徳江氏に丸投げをし、徳江氏も面白そうなものはやってみたい!」と社員として自主的に取り組みを決めたそうです。

 

動画には若手の社員、多くの女性社員が参加されているのですが、中心となった新入社員が皆を巻き込んでその場で内容を決めていき、最後には一丸となった様子が動画でも見て取れます。動画作成に関わり、社内には協力しあう体制が文化として根付いていることを実感したそうです。

  

まち探検プログラムというイベントも立ち上げて実施され、地域の小学生を始めとした方々に喜んでいただいているようですが、立ち上げ当時には工業地域として住宅も増えてきており、顔の見える関係性を構築しない事には、共存ができないと判断し、考え出したそうです。結果、雇用を守る取り組みにもなっています。協力企業も本業に合間に対応するため、現在は年に一回程度しか開催ができていないようです。現在はボランティアですが、今後は大人用のまち探検によりマネタイズもできるのではと考えられていました。

 

スリーハイさんではなんとカフェも営業されています。当初は工場をもう少し広げようと、近くで空き工場見つけたのが始まりでした。地区の入り口に立地しているため、地域の人が集まりやすいのでは、と考えた末、『見せる工場』『ショールームとして商談できる場』という事を松本氏中心に発案され、現在では地域の憩いの場として愛されているようです。

  

 

工業地域とは思えない、なんともオシャレな空間

   

 

実際に商品を製造されていました。

  

 

野菜たっぷりでメチャウマのサンドイッチ。社員は半額と聞いて驚き!

図々しくもご馳走になってしまいました。

色々な会社の工夫や素晴らしい理念に驚くばかりですが、社長として引き継ぎ、ここまで形作るには苦労をされたそう。恥ずかしながら、その当時は決算書読めないし、社長の役割もわからなかった・・・と苦笑いしながらお話しされる男澤社長、引き継ぐ際にはある経営塾に通ったそうです。

 

そこで事業領域を広げる必要性を学び、企業理念を決めて、外部の力を借りて会社の良さなどを解析するなど組織開発を行っていったそうです。外部の方が社員のみんなから言葉を引き出してくれたそうで、社員が自分で発した言葉なので会社を変えていきやすくなったそうです。その企業理念や行動指針を一つにまとめた「クレドカード」を作り、社員に持たせることで、日ごろから自分の行動の基準にしながら動いてくれるようになったとの事。

 

   

結果、売り上げにも顕著につながっている事が実感できたようです。ここまでも社長になってから6年くらいで形になっていったそうです。

「自分(社長)が言っても聞かないのに、外部の人が言うと同じ言葉でも伝わるみたいなんだよなあ、、」との言葉には一同爆笑でした。

 

凄いのはこのクレドカードだけでは、しっかりと行動に落とし込めない!と感じた徳江氏、「取り組み評価表」を作成し、年間目標やクレドにつながる月間行動を記載して、上長に必ず提出する仕組みを作って、3ヶ月に一回面談する事としています。

 


社員からは、導入当初は嫌悪感があったようですが、社員一人一人丁寧に面談をした結果、逆に自分のやったことが評価されている事を感じ始めたようです。面談した上長も、社員の人となりがわかるり、お互いの安心感や長期的な視点が持てたという感想が出ていているそうです。

昔は離職率高く、社員が創業社長をみて仕事していた社風だったようです。当時の工場長は、ついてこれない人間が悪い、と切り捨てていて、社風は決して良くはなかったそうです。男澤社長も、自分が採用した人間ではないからしょうがない、と割り切りながら、少しずつ社風を変えたようです。

会社の改革を進めている男澤社長を、当時松本氏はどんな思いでいたのかを問うと、社員としては色々変えていこうと言われたが、さっぱりわからなかった。だけど、社長が一人でどんどん色々な事をやっている背中を見て、段々とやらなければいけない事なのかなあ、と思い始めたそうで、実際まち探検などに関わってみると、地域の子供から感謝されることで、これは大切な事なのかもしれない、と実感していったそうです。

 

 

他にも、社員が自主的に「電話対応をもっと良くする」ためのディスカッションを行ったようで、松本さんの電話対応が良い!と意見が集まったようです。理由としては、いつも会話に笑顔があるから、ということだそうです。そういったディスカッションが自主的に行われ、また社員同士が良いところを誉め合っている姿を考えるだけで暖かな社風が感じられるエピソードでした。

 

企業理念として、「あたためる」ことなら何でもやろう、人の心、そして地域の温度を上げていこう、と何でも前向きに取り組んでいる社風、表裏なく気さくにお話ができる男澤社長、そして社長の想いを自分のものとして体現されている社員の松本氏、徳江氏を始めとした社員の皆様に実際に触れ、良い会社とは?という認識を深められた大変貴重で濃い時間となりました。

ご対応いただいた株式会社スリーハイの皆様、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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