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●会員の声 『株式会社グローレン 香坂公嗣様』

経済的問題で不利な子どもたちに対してNPOと協働し「本当に使える英語」を提供しグローバル人材を創る!



どのような事業をされていますか?

 一言でいうと、企業向けの人材育成を行っています。

ただ一般的な階層別研修等と異なり、弊社は「グローバル人材開発」に特化した教育をしています。日本企業のグローバル化は更に加速しますし、海外が主戦場となる企業も多くなります。また、日本国内においても、外国人労働者や企業が増える事で、これまでのように日本人間だけでビジネスが完結することはなくなります。弊社では、お客様企業の人材の現状とあるべき姿を分析し、そのギャップを埋める為のカリキュラムを設計して会社ごとにカスタマイズ提供しています。

 実は、以前働いていた会社では全世界で6万人の従業員がいました。日本人はそのうちのたった500人でしたが、売上は全世界の中で2位だったんです。ですが、その会社のトップ層、いわゆる役員の中には日本人は一人もいませんでした。一人一人のポテンシャルやスキルはとても高く、仕事に対する姿勢も諸外国には負けていないと思っていましたが、何故か上位層に日本人が入れない。僕はそれが不思議で考えました。そうしたら日本人には「3つの壁」があることが分かったんです。1つは「語学の壁」、もう一つは「語学を使って自分の強みを発揮する壁」、そして最後は「文化の壁」です。「語学の壁」は基本的な語学力です。「語学をつかって自分の強みを発揮する壁」は外国語で、ビジネス上の強みとして必要なプレゼテーションやネゴシエーションといった事ができるかどうかです。「文化の壁」は、日本と諸外国の文化・習慣の違いへの対応力です。日本は一般的にハイコンテクスト文化、海外はローコンテクスト文化と言われます。分かり易く言うと、日本では「空気読む」文化であるのに対して、海外では「言わなきゃわからない」文化であるという事です。この「違い」があることを知り、対応する必要があります。海外で活躍するためには、この3つの壁を突破していく必要があると考え、弊社ではこれらの観点での人材育成を行っています。

 

 

経営実践研究会への入会の経緯を教えて下さい

 今年で5期目を迎えるのですが、今年の5月に経営実践研究会と出会いました。 僕が元来やりたかったことは自分の本業を通して社会に何か貢献することでした。ただ、世の中には2通りの経営者がいて「利己的な考えの人」と「利他の考えを持てる人」がいます。どちらが良い、悪いではなく、僕は単に後者の人間になりたいと思っていました。また、同じ想いを持った方とビジネスができたらいう思いから、様々な経営者の集まりにも参加してきました。ただ、残念ながら、前者のタイプの経営者の方が多かった。そんな中、3年前から知り合いだった理事の石山喜章さんに経営実践研究会の存在を教えて頂き、話を伺いに行ってみたら本当に「事業を通して、社会問題を解決しようとしている人、実際にしている人」ばかりでした。これは本当に共感できる良い仲間と出会えるなと感じ、入会を即決しました。





経営実践研究会へ入会する前後での変化はありますか?

 これは入会前から本業を社会課題の解決に繋げるにはどうしたら良いのかは、漠然と考えていました。それが経営実践研究会で色々な方の話を聞き、刺激を受け、実際の取り組事例を知るにつれて、より具体的な計画や行動になってきました。まずは、出来る事から直ぐにやっていこうと思い、今月(201710)から子ども向けの事業をスタートしました。

 

 この事業はNPO 法人キッズドアさんと協力して行っています。キッズドアさんは子供の貧困問題に取り組むNPOです。家庭の経済的な事情で塾等に通えない子どもたちに学校の宿題をサポートする等、学習の場も提供していらっしゃいます。その中に英語のプログラムもあり、学校の英語の宿題や課題をボランティアの方々がサポートされています。環境や経済的問題で不利な子ども達に、まずはしっかりと、授業についていけるようにサポートする事はとても重要なことです。ただ、学校の授業を真面目に受け、大人になった人達が、今海外で活躍できていない現状があるですから、これまでよりも「プラスα」を行う必要があると感じました。そこで、キッズドアさんで学習している子ども達に対し、「本当に使える英語」を習得できるカリキュラムを作り、無償で提供することにしました。学校の授業とは全く異なる、弊社が社会人向けに実施してきた、「異文化コミュニケーション」カリキュラムを子ども用にアレンジしています。これが一つの社会貢献ですかね。

 お金がある家庭の子達は塾や英会話教室に行って英語を学びます。ただ、行けない子ども達に対しても、同等かそれ以上のクオリティの教育を提供することで、将来の選択肢を広げることができると考えています。

 今はまだ途中段階なのですが、3ヶ月間(1クール)で、子ども達が英語でプレゼンできるところまでもっていくのが直近の目標ですね。ただずっと僕達がサポートしていても広がりがないので、将来的にはキッズドアさんのボランティアやインターンの方用の講師マニュアルを作り、指導方法も合わせて提供することで、より多くの子達に届けたいと思っています。中期的な目標は、このカリキュラムを受けた子ども達の中から、3年後の東京オリンピックで外国人サポートボランティアを出すことですね。


 

 

経営実践研究会で印象に残っている活動はありますか?

 僕が一番腹に落ちた話は、藤岡理事長の話ですね。 社会を良くしていかなければならない使命感や情熱を、お話をする度にとても感じています。 経営者って結構孤独で不安なんですよね。でも、従業員にはそんな事言えないので、経営者同士で会って話をしたりするんです。でも、藤岡理事長からは、その不安すらも感じません。この会の活動を通して、企業が結びつき、社会課題に正面から向き合い、解決していけば、世の中は絶対良くなる。前例も根拠もないかもしれないけど、少しの迷いもなく言い切っている姿は、本当に大きな使命感を持っているから成せる技だなと思います。色々な講演や勉強会があり、それらもとても刺激的になり。興味深いものばかりですが、やはり僕にとっては藤岡理事長の話が一番印象的ですね。




最後に今後のビジョンをお聞かせ下さい

 先ほどお話した、子供の学習支援は勿論、継続・拡大していきますよ。次は、企業向けに提供している異文化コミュニケーションプログラムの中の、英語のディスカッションパートや、ディベートパートで使う題材をこれまでのCNNWSJのニュース記事から、世界の社会問題を取り上げた現地の情報に全て切り替える予定です。一般的なニュースを題材にする事を止め、例えばアフリカの人種差別、子供の貧困、地雷問題といった日本ではあまり知られていない社会問題に関する情報を、現地でそれらの問題解決に取り組む団体から仕入れ、プログラムで活用します。そうすることで、社会問題を1つでも多く知らせることが出来、ディスカッションすることで、自分に何ができるのか、自分だったらどうするのかといった、深く考える時間を持ってもらうことができると思っています。その結果、1人でも多くの人々の考えや行動が変わり、問題解決に近づくのではないでしょうか。勿論、そのプログラムの収益の一部は情報を提供してくれた団体に寄付する予定です。ただ英語力をつける、異文化対応力を身に付けるのではなく、その過程を通して、社会問題を伝え、自分事として考えてもらう機会を設けることで行動変容を促していくことも、自社の本業を通した社会課題の解決に繋がると思っています。

 

 これらの他にも、実はチャレンジしたい事が沢山あるんです。例えば、地方創生とからめた外国人教育等も将来の日本にとっては絶対に必要だと思っています。これは今、自社の法人として行うか、別の法人か団体を作るかを検討していますが、今後のお楽しみってことにしてください。

 

 


株式会社グローレン

代表取締役 香坂公嗣様

http://grolen.co.jp/company/information.html

 

取材を終えて(編集後記:学生団体 Apatite 押久保2017. 10.25

 取材の中で香坂さんが、もっと日本人に海外で活躍してほしいという情熱はもちろん伝わりましたが、それ以上に日本の中でのグローバル化を移民問題、空き家問題をまとめて総合的に考えている視点に驚き、尊敬いたしました。
 そして何よりもお金ではなく社会、人を育てようとしているところが話をお聞きしていて、とても感動いたしました。

自分のやりたいことを話したら、「是非やってみると良いよ。失敗を恐れにまずやってみる。お金が必要なら、学生のうちは情熱さえあれば、出してくれる人は沢山いるよ。」ととても心の広さを感じ、自分もこのような大人になりたいと正直に感じました。本当に楽しく、学びとなる取材でした。ありがとうごいました。

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