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大石瑛敬氏【株式会社ラディアント】様々な事業で就労が困難な人たち 社会へ一歩踏み出せるようになるための 就労支援を目指して

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社会貢献を通じて常に社会と共鳴する企業を目指す


~就労支援への想い~きっかけは身近な人を失った悲しみ

インタビュアー:まず、創業の想いやいきさつを教えて下さい。

株式会社ラディアント 代表取締役 大石瑛敬(以下、大石):創業の経緯はとても単純なんです、まったく異業種からの参入でした。過去に、僕は精神障害をお持ちの先輩が二人おったんです。‘うつ病’だという事だったんですけど、当時はうつ病なんてよく分かっていなくて、「ああ、うつ病なんや」くらいに思っていたんですけど。三つ上の先輩が自殺されまして、そこで僕はすごいびっくりしました。それから一か月後くらいに、なんともう一人の先輩が同じように自殺されたんです。

 

インタビュアー:同じように?

大石:はい、同じように。

 

インタビュアー:その先輩同士は面識があったんですか?

大石:面識はありましたけど、特に仲が良いというわけではなかったと思います。それから何年か経って、今同棲している僕の彼女がいまして、その子と二十歳のころから一緒にいるんですけど、お父さんが精神疾患で、でも、良くなっているという話を聞いていました。ただ、それから(お父さんが)自殺されたんです。

 

インタビュアー:そのお父さんが?

大石:「はい、だから僕の周りで三人亡くなられたんですよ。だから、僕にできることなんかあるんじゃないかなと思うようになりまして。ただ、それでも当時高校生だったので、それを仕事にしようとは思わなかったんです。工業高校でしたし、それに福祉の専門知識もなかったので。高校生の頃から父親のところで現場仕事をして、それから営業職をやりました。それが終わって、飲食店で働いている時に一年間くらいお付き合いのあるお客様から「A型という事業がある」と。障害者を集めて内職をさせてという話を聞いて、何それ?という感じでした。詐欺みたいなことやってるんちゃうんかな?と思って、一回施設を見学させて欲しいと依頼しました。

大石:その人の知り合いのところで見学をさせてもらって、そこは30人くらいいらっしゃったのですけど、利用者さんが明るいんですよね。一日見学させてもらって、利用者の人に「楽しいですか?」と聞いたら「楽しいです」と。それで、もうこれをやろうと思いました。こんなに良いことやって、それでお金もらえて飯食えたら良いなと思いました。そしたら、飲食店のお客さんが「それ一緒にやろう」ってことで。始める前に、その人からこういうのは専門知識が必要だからコンサル料が必要って言われて…

 

インタビュアー:それ、いくらだったんですか?

大石:800万円です。でも、そのくらい必要なんやなと思って、当時何も分からなかったので。で、そのお金払ったら、その人がいなくなってしまったんです。(苦笑い)
うわ、詐欺やったって気付きました。それから人間不信になりかけたんですが、でも絶対やりたいと思いました。セミナーに行ったり、名古屋の方の人に話を聞いたりして、やっぱり自分が一番やりたいのは移行支援だと思って立ち上げたんですね。踏み込んだきっかけっていうのは、すごい良い事して、飯食えたら良いなって思ったからです。

 

インタビュアー:詐欺にあって心は折れなかったんですか?

大石:いや折れましたよ。でも、これで諦めたらあかんなと思って。逆に思いが強くなって。

 

インタビュアー:これで諦めたら自分じゃなくなるって?

大石:もう何やりたいか分からないなって。

ミスマッチのない本当の意味での就労支援

インタビュアー:なぜそこで移行支援というところにいかれたのですか?

大石:A型の現状を見させてもらって、就労支援というのは一般企業への就職が前提ですから、とっかえありきのところがあって。でも、A型からの一般企業への就職というのは非常に難しくて…。僕も横の繋がりがなかったので、先ずは移行支援だと思いました。名古屋の会社さんに手伝ってもらって、そこからですね。」

 

インタビュアー:そうなんですね。利用者さんは精神障害の方が多いですか?

大石:はい、8割がそうですね。

 

インタビュアー:そういう方ってどうやって復活されるんですか?

大石:完全に復活はなかなか難しいのが現状なんですけど。躁鬱(そううつ)状態ってご存知ですか?躁(そう)と鬱(うつ)っていう状態で、今は躁の人が多いんですけど。ある人が言ってたのですが、鬱の時に何を言っても聞き入れてもらえないのです。だから、躁の時に何かを言ってあげないといけなくて、ジェットコースター理論っていうんですけど、上がったら上がった分だけ落ちるのもすごいんです。だから、躁の時にストッパーになってあげないといけなくて。そうすることで落ちるのを出来るだけなだらかにしてあげるという。」

 

インタビュアー:今、何人でやられてるのですか?

大石:4人ですね。

 

インタビュアー:資格は必要なのですか?

大石:一年必ず経験とサービス管理責任者という資格を持っている人がいないといけないですね。

 

インタビュアー:なるほど。でも、人間不信になっても諦められなかった、そして名古屋に行ったりして。A型は実際に飯はを食ってはいけるけど、補助金から成り立っているところがあって。でも、それじゃないと?

大石:はい、結局それでは全く意味がないので。

 

インタビュアー:でも、皆そんなことも知らないですよね。

大石:知らないですね。障害者手帳の種類も知らないですからね。

 

インタビュアー:企業側も採用がしにくいですよね。

大石:僕らが頑張るしかないですね。企業開拓というか、企業側に働きやすい環境を作ってもらえるように呼び掛けています。

 

インタビュアー:でも実際には戦力になるっていうのもありますよね?

大石:そうですね。まぁ、中小企業とかはなかなかそういう余裕がないですけどね。

自殺者をなくしたいという思いがやりがいの一つ

インタビュアー:今、企業理念というのはあるんですか?

大石:まず利用者さんに対してですけど、単純にここに来てよかったなと思ってもらえるようにしたいです。で、支援側のスタッフには、『恋人に会ってる』と思って接してくださいと伝えています。そうしたら質は上がるのです。介護業界は今、人員不足なんですけど、良い人材がどんどんここから生まれてほしいなと思いますね。ミスマッチは減らしていきたいです。

 

インタビュアー:今ね、話を聞いていて、やはりご自身の経験の中からくる想いの中にきっかけってあるんではないかなと思いました。

大石:自殺者をなくしたいというのが大きいですね。やりがいの一つとしてそれは本当に大きな部分を占めています。

 

インタビュアー:でも自殺者が増えるってやはり企業にも責任の一端がある気がします。

大石:そうですよね。

 

インタビュアー:でも、人を幸せに出来るのは人ですからね。

大石:人との信頼関係が最も大切かと思います。

 

インタビュアー:本日は貴重なお話をありがとうございました。

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