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大森紀明氏「現代版志士」として恒久平和を実現したい

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「現代版志士」として恒久平和を実現したい

23歳で、「悪性リンパ腫」と宣告された一人の若者がいた。「なぜ自分が?」といつしかすべてを憎むようになり、死ぬことばかりを考えたと言う。どん底の中、若者は久しぶりに1冊の本を手にした。その本とは「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)。 死と背中合わせの中、志に生きる坂本龍馬の生き様に感銘を受けた若者は、「志に生きることが人生なんだ!」と生き抜くことを決意する。

約20年の時が流れ、「若者」は「現代版志士」として、恒久平和を実現していくための団体を立ち上げた。今回はその「若者」こと、NPO法人 日本全国志士協義会 理事長の大森紀明氏に、大いなる志を語っていただく。<編集部より>

大森紀明氏 NPO法人日本全国志士協義会 理事長

「死を考える」から「志を考える」へ意識変革

株式会社ライフウィズ 代表取締役 毛利隆宏(以下、毛利):大森さんが「日本志士協義会」を立ち上げたきっかけを教えてください。

 

NPO法人日本全国志士協義会 理事長 大森紀明(以下、大森):私は23歳で、「悪性リンパ腫」という死亡率の高い病気にかかりました。それをきっかけに、「死」について真剣に考えるようになったのです。

同じ時期に、実家が経営していた会社が倒産したことも影響し、より一層「死」について考えるようになりました。

私は元々歴史が好きで、各時代の変革期に活躍された方々、例えば坂本龍馬のように、「志士」(高い志を持った人、国家・社会のために献身しようとする人)と呼ばれるような人間になりたい、という思いがありました。

それならば、「死」について考えているような自分ではだめだ、「死」を「志」へと変えて考えるようにならなければ、と考え、自分自身の思考転換を図ることにしたのです。

 

毛利:何か、思考の変化につながるようなきっかけがあったのですか?

 

大森:「死を考える」ことから「志を考える」意識変革のため、何かできないかとぼんやり考え、活動を始めました。

そこで出会った1人の方に、「戦国時代」「戦後」「現在」で最も大変な時代はどれだと思う?という問いかけをされたことがあります。私は「戦国時代」と答えましたが、すかさず「それでは、君に革命は起こせないよ」と言われてしまったのです。

 

毛利:その方は、なぜ大森さんに「革命は起こせない」とおっしゃったのでしょう?

 

大森:私にしてみれば、戦国時代は「毎日が戦い」のようなイメージがあって、そのように答えたのです。

しかし、よくよく考えてみると、現代にはとても多くの問題があります。そのことに気づいていませんでした。

例えば、「宇宙ごみ」(使い終わった人工衛星、はがれ落ちたロケットの塗装など、宇宙空間にある人工物体)のような問題は、かつては存在しなかったものです。戦争は今でも世界各地で続いていますし、現代はさまざまな問題を抱えていることに気づかされました。

その後、その方にお会いする機会があったので、「やはり一番問題なのは、現在だと思います。」と答えたところ、「それなら、君に革命が起こせるね。」と背中を押していただけました。

その言葉がNPO法人の設立のきっかけになったのです。同じ「志」をもつ仲間と、地球社会を築いていこう。「日本全国志士協義会」という名前にもこだわり抜き、団体を立ち上げました。

地球・人類の恒久平和に寄与していくことを「志」に

毛利:NPOを設立して、具体的には何に取り組もうとお考えですか?

 

大森:私たちは、あえて「無形」でさまざまな問題に取り組もうと考えています。例えば恒久平和、震災復興、表皮水疱症(ひょうひすいほうしょう。ちょっとした力加減や摩擦などで、全身の皮膚や粘膜に水疱<水ぶくれ>や、びらん<ただれ>ができる病気)患者の支援など支援したい事項はたくさんあります。

社会に横たわる諸問題の啓発活動を通じて、公益経済の普及、日本回帰とも言える「足るを知る」(身分相応に満足することを知ること)や「徳を積む」(良い行いを重ねること)という考え方を世の中に広げていきたいと思っています。

夢として一つお話しするのであれば、国単位で言う国会議員のような、地球規模の「地球議員」を作って、世界のエネルギー問題を平和的に考えたり、国連軍のような世界規模の軍として「平和軍」を作り、敢えて軍隊を整備することで世界中の軍事費を削減したりする、そのようなことが夢ですね。

難病や困難と生きる人たちを全力でサポート

毛利:今現在は、どのような活動に取り組んでおられますか?

 

大森:今一番力を入れているのは、NPO法人 表皮水疱症友の会DebRA Japanとの協同活動です。

表皮水疱症は、日本国内に患者がおよそ数千人とされる稀少難治性疾患です。DebRA Japanは、表皮水疱症の理解を広めることを第一に、患者と家族の親睦、情報収集を主な目的として活動する患者団体です。

当法人はその「サポートパートナー」として、病気の認知拡大活動のお手伝いや、募金活動などを一緒に行っています。募金活動では、3年間で80万円ほどの寄付金をいただきました。団体が年に1度開催する「全国家族会」や、シンポジウムのお手伝いなども行っています。

表皮水疱症患者の方々は、現在のところ根治する治療法がない中で、日常のケアで毎日2~3時間かけて、ガーゼの取り換えや水疱の手当てをしなければならない現実があります。大量のガーゼが必要になることから、病院・家族の金銭的負担は計り知れません。

DebRA Japanでは負担軽減を行政に働きかけ、その結果、在宅用に必要なガーゼに対し、2010年からは健康保険が適用されるようになりました。当法人では、そのような活動も支援しています。

 

毛利:最後に、今後の活動目標を教えてください。

 

大森:世界ではすでに表皮水疱症(EB)患者とその家族をサポートする、「EBケアハウス」と呼ばれるような施設が国家主導で広がりつつあります。日本でも同様の施設が実現できるよう、啓発活動に力を入れていきたいと思います。

 

毛利:難病に指定されている「表皮水疱症」ですが、患者の数が少ないため社会の認知度が低く、治療薬の開発もなかなか困難という現実があるのですね。

そのような環境の中で、患者のご家族が最も心配されているのが、「自分がいなくなってしまったら、この子はどうやって生活していけばいいのだろう」ということだと、大森さんのお話から分かりました。

治療法開発や受け入れ施設の実現については、長期的な話かもしれません。しかし、見守りのシステムなどは、地域とNPO、企業が協力することで早期に解決できる可能性もあるのではないかと感じました。

本日はありがとうございました。

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【在り方Webより 大森紀明氏【日本全国志士協義会】「現代版志士」として恒久平和を実現したい

<プロフィール大森 紀明氏

zんぽ法人日本全国志士協義会 理事長

1971年、栃木県宇都宮市生まれ。中学生の頃から、時代の変わり目に命をかける英雄への憧れを抱き、人生の指針とする。特に、戦国時代・明治維新・太平洋戦争への思いが強く、最も影響を受けた人物は、徳川家康・坂本龍馬・鈴木貫太郎。

1993年、獨協大学経済学部卒業。1994年、悪性リンパ腫によるがん治療を経験し、命の尊さ・はかなさを体感したことから、死生観(志に命をかける)を持つ。

2005年独立し、有限会社グレートフォースインターナショナルを設立。事業展開をする中で、単なる事業家ではなく、現代版志士として立ち上がることを決意。

2012年に「NPO法人日本全国志士協義会」を設立し、志民活動家となる。

http://japanshishi.com/

<インタビューア毛利 隆宏氏

株式会社ライフウィズ 代表取締役

出身校: 共立薬科大学、土佐塾高等学校